狂犬病予防

狂犬病とは…?

狂犬病に感染した動物に咬まれることで、傷口から狂犬病ウィルスが体内に侵入し、感染します。感染すると1週間~1年と様々ですが狂犬病を発症します。犬だけに限らず、すべての哺乳類に感染する病気です。すべての哺乳類なので、人も感染し、発症するとほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。効果的な治療法も報告されていません。

世界では…?

先進国を含む多くの国で発生しており、年間35,000~50,000人が死亡しています。アメリカや韓国など近隣の国では発生しており、いつでも日本に入ってくる可能性があります。

日本では…?

1950年に狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、数少ない狂犬病清浄国の一つとなっています。

1970年、ネパールを旅行中に犬に咬まれ、帰国後に発症・死亡。1名

2006年、フィリピンを旅行中に犬に咬まれ、帰国後に発症・死亡。2名

2020年、フィリピン在住時に犬に咬まれ、来日後に発症・死亡。1名

このように、交通機関の発達などにより日本にもいつ入ってくるか分からない状況です。

日本で狂犬病を流行させないために、事前に狂犬病予防注射を打たなければならないのです。

飼い主様へのお願い

狂犬病予防法により生後91日以上の犬には生涯1回の市町村への登録と年1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。犬を登録した時に交付される「鑑札」と、狂犬病予防注射をした時に交付される「注射済票」は首輪などに装着しましょう。迷子になっても番号でお家が分かるので迷子札のかわりになります。

狂犬病予防注射を受ける際の注意事項として

  • 安全に注射するために犬が動かないようにできる人が連れてきてください。
  • 首輪は外れないように、いつもよりきつめに装着してください。
  • 犬の健康状態に不安がある時は、事前に獣医師に相談してください。
  • 集合注射で暴れる犬は、かかりつけの動物病院での予防注射をおすすめします。
  • 注射前後は安静にして、シャンプーや運動は控えてください。
  • 妊娠中や授乳中の犬は後日予防注射をしてください。
  • 注射後、異常があったらすぐに獣医師に相談してください。

公園などでの集合注射での保定方法

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    犬の頭と体を人の方に引き寄せる要領で。

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    犬の首を両足で挟む要領で。

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    犬の頭を肩につける要領で。 

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    犬の頭を人にひきつける要領で。